強さの数字だけでは決められない
カードの組み合わせが想定より大きな効果を生んだとき、それを残すか直すかは難しい判断です。一人用であっても、毎回同じ組み合わせを選ぶしかなくなるなら、選択肢が狭くなります。反対に、条件をそろえた末の大きな効果が、工夫の手応えになる場合も考えられます。
この記事は、特定のコンボを開発者が意図して残したと証明するものではありません。個別カードの未強化・強化状態を省いた数値や、根拠のない開発意図の説明は旧版から削除しました。
バランス調整の一次資料を読む
Mega Crit共同創業者Anthony Giovannetti氏のGDC 2019発表資料では、カードの居場所を作ること、過度に環境をゆがめるものを避けること、データだけに依存しないことが示されています。ここから「強い組み合わせは全て意図的な報酬」とまでは言えません。
以下は、その区別を踏まえたRandaWorksの検討手順です。
再現条件を先に記録する
不具合報告と同じように、ゲームの版、難易度、カードの状態、入手順、発動条件を残します。「強すぎた」という感想だけでは、偶然の好条件なのか、毎回再現できる手順なのかが分かりません。
| 観点 | 残す理由になり得る状態 | 調整を考えたい状態 |
|---|---|---|
| 成立までの判断 | 複数の選択や準備が必要 | いつでも同じ手順で成立 |
| 他の選択肢 | 別の構築にも用途がある | ほぼ全ての代案を押しのける |
| 対応する敵や状況 | 得意・不得意が残る | 状況を見る必要がなくなる |
| 操作負担 | 大きな効果を短く確認できる | 勝敗が決まっても長い反復が必要 |
| 説明との一致 | ルールから結果を追える | 表示と実際の処理が食い違う |
この表は自動で正解を出す基準ではありません。どこが問題なのかを、数値の大小以外の言葉にするために使います。
調整案は一度に混ぜない
効果を小さくする、成立条件を変える、手に入る頻度を変える、別の選択肢を強める。これらは異なる変更です。同時に変えると、どの変更が体験に影響したかを追いにくくなります。
試作品で比較するときは、変更点を一つに絞り、成立した回数、採用しなかった理由、途中で退屈になった箇所を記録します。勝率の改善だけで満足度が上がったとは判断せず、操作や選択の記録も読んでください。
学習ゲームへ取り入れる場合は、強い組み合わせを見つける過程が、学びたい判断と結びつくかも確認します。単に得点が増えることと、課題を理解することは別です。


