旧里帰農令とは
(きゅうりきのうれい)
寛政の改革で松平定信が1790年に出した法令で、江戸に流入した人々に帰村の費用などを与えて帰村・帰農を奨励した。
くわしい説明
天明の飢饉などで荒廃した農村から江戸へ流れ込んだ人々に、帰村の費用や田畑の購入費などを支給して郷里へ帰ることを勧め、農村の労働力回復と江戸の治安対策を狙った。命令ではなく奨励が中心で、応じた人は多くなかったとされる。天保の改革で出された人返し令(1843年)とは別の法令。
重要ポイント
- 寛政の改革(1790年、松平定信)の政策。
- 江戸への流入者に帰村の費用などを与えて帰村を奨励した。
- 強制ではなく奨励が中心で、効果は限定的だった。
混同注意
- 天保の改革の「人返し令(人返しの法、1843年)」と混同しない。人返し令は江戸への新たな移住を禁じた点で、奨励中心の旧里帰農令より統制が強い。
因果の流れ
- 天明の飢饉・農村の荒廃
- 都市への人口流入と治安悪化
- 旧里帰農令の発布
- 奨励にとどまり効果は限定的